コロナ禍での世界一周で何を思ったか(準備編)
記念すべき初記事では、2020年にコロナ禍にもかかわらず決行した世界一周旅行について綴ります。
当ブログでは、下記にまとめたようなことがらについて紹介していきますが、その前に私が陸マイラー活動を続けてきた成果を紹介したいのです。
ごあいさつ - 東大院卒陸マイラーが考える誰でもできるマイル/お小遣い稼ぎの方法、教えます
いや、それ以前に、一大学院生(当時)が世界的な危機の中での旅を通じて何を感じたかについて、少しでも色々な方と共有したいので、旅行中に撮った写真とともに私の記憶についてこの場で振り返りたいと思います。
したがって、訪れた各国について具に紹介するのではなく、旅行やその準備を通じて何を感じたかについて記録に残しています。
おそらくこのブログでおかたく真面目なことを書く、最初で最後の機会だと思います。笑
⒈世界一周に出発するまで
なぜ世界一周したかったか
ぶっちゃけ、特に深い理由はなかったです。ただ、自由な時間を自由にとることが簡単な時期にしか、世界一周はできないだろうと思い、それならば学生の間にやっておくのが最善ではないかと思いました。そこで、世界一周をするためにはどれぐらいお金がかかるか調べてみました。
ふむふむ。一説によると、ビジネスクラスでの周遊だと最低70万円。ファーストクラスだと120万円…
もう、この時点で半分諦めかけていました。ビジネスクラスだと最低70万かかる?しかもそれに宿泊代や現地での出費もある?無理でしょう。そう思っていました。
ところが、そこで本当に諦めることはしないのが当時の自分でした。なんとかして世界一周する手立てはないものか、と必死に検索をするのでした。
そこで偶然見つけたのが、「陸マイラー」の道。要するに、飛行機に乗らずに航空会社のマイレージを貯め、タダで飛行機に乗ろう、ということです。
そんなうまい話があるのか?疑ってかかりながらも、慎重に検索する中で、どうやら陸マイラー活動は日常生活を過ごす中でも十分に実行可能であるとわかりました。
どれだけマイルを貯めればよいのか?とりあえずANAのマイレージカードをもっていた私は、ANAでの必要マイル数を検索。
これならば学生でもできる!そう思ったのは、2017年。大学4年生春の頃でした。
そして、「ビジネスクラスに学生のうちに乗っていたらなんかすごくね?」ぐらいの軽いノリで、ビジネスクラスでの世界一周を目指すのでした。
そこからこつこつマイレージを貯め、あっという間に秋までに10万マイルを貯めることができました。そこで周遊…としてもよかったのですが、当時の私は卒業論文や学習塾のアルバイト、大学院入試を控えた身。大学院に入学し、修士論文を書き上げるまで世界一周に出るのは見送りました。
周遊チケット発券
大学院に入学しても相変わらずこつこつマイルを貯めていた私は、ビジネスクラスでもファーストクラスでも世界一周できるほどのマイルを貯めていました。
いよいよ夢の世界一周が目の前に迫ってきました。ビジネスクラスで世界一周するか、ファーストクラスで世界一周するか悩みましたが、結局私はビジネスクラスで世界一周しました。理由は大きく分けて3つありました。
- エコノミーにしか乗ったことがなかったから
いきなりビジネスをすっ飛ばしてファーストに乗るのもちょっと…と思ったので、まずはビジネスはどんなものかを知ろうと思いました。 - ファーストクラスは予約が至難と聞いていたから
ファーストクラスを特典航空券枠(マイル利用での予約枠)で予約するのは至難と聞いていました。実際、私も予約しようとしても予約できませんでした。ANAマイレージクラブ ダイヤモンドサービスのメンバーならばともかく、一学生の私にはさすがにそこまではどうにもなりませんでした。 - そもそもファーストクラスが設定されていない区間が多かったから
そもそもファーストクラスが設定されていない区間が多いにも関わらず、ファーストクラス周遊チケットを発行するのはナンセンスです。たとえある区間でファーストクラスに乗ろうが乗らまいが、ファーストクラスに世界一周中どこかで乗ってしまえば、ファーストクラス周遊チケット購入に必要なマイルを消耗してしまいます。
そして、2019年10月、ついに2020年2月からスタートの周遊チケットを発行しました。ルートは、
東京(成田)→中国(厦門)→タイ(バンコク)→UAE(ドバイ)→エジプト(カイロ)→イタリア(ローマ)→スイス(チューリッヒ)→アメリカ(ニューヨーク)→カナダ(モントリオール)→東京(成田)
としました。修士論文を書き終え、口頭試問を終えた後に卒業式にはなんとか戻ってこられる程度の日程にするには、これぐらいがちょうどいいだろうと思いルートを決定。もちろん、全てビジネスクラスです。
COVID-19の報道
1月14日、神奈川県内の医療機関から管轄の保健所に対して、中華人民共和国湖北省武漢市の滞在歴がある肺炎の患者が報告されました。この方については、1月6日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市の滞在歴の申告があり、その後、原因が明らかでない肺炎等の患者に係る、国立感染症研究所での検査制度(疑似症サーベイランス)に基づき報告されたものです。
これは、世界一周に影響が出るのではないか?ぱっと見でそう感じました。
既に中国は大変なことになっているし、日本もいずれそうならないとは限らない。いやアジア圏、いや北半球、いや世界中が大変なことになるかもしれない。それを感じながら、流行状況や航空会社の様子を慎重に伺っていました。
こりゃだめかもしれん。そう思いながら、周遊チケットを発券してもらったANAに電話。ダメ元で「東京(成田)→中国(厦門)→タイ(バンコク)」のルートを「東京(成田)→タイ(バンコク)」に変更できないかを交渉。
………
……
…
あっさりOK!笑
というわけで、不安は残りつつも、世界一周の旅に出るのでした。
さすがに世界一周について一つの記事でまとめ上げるのは無理だと気づきました。世界一周に出発した後の話は、次の記事でまとめます。