コロナ禍での世界一周で何を思ったか(実行編)
今回は、前回の記事で書ききれなかった世界一周中のお話について書いていきます。
前回の記事を読んでいない方は、ぜひ一度ご覧になってからこちらの記事に戻ってきていただければと思います。
なお、この記事では私が世界一周を通じて感じたことを綴ることを目的としているため、一つ一つの滞在都市に対する感想や写真はほとんどありません。一つ一つにフォーカスした記事は、今後更新していきます!
round-the-world-mile.hatenablog.com
2.世界一周してみて
いざ、バンコクへ
日暮里から京成スカイライナーに乗車し、まずは成田空港へ向かいます。2020年2月、日本は既にコロナ自粛という言葉が跋扈し始めていたからか、ほとんど乗客はいませんでした。
成田空港に到着しても、人はほとんどいない…と思いきや、ANA LOUNGEにはそこそこ人がいました。席は7割程度の埋まり具合といったところでしょうか。ANA LOUNGE名物の握り寿司のカウンターに並ぶ列も10人ほど延びていました。
多少混雑しているとはいえ、ラウンジの快適さはやはり格別。これから始まる世界一周に向けて英気を養うために、ゆっくりと握り寿司と白ワインを楽しみました。
続いてユナイテッド航空のラウンジにも訪問しましたが、そちらはかなり空席が目立っていました。大きなソファー席も悠々と一人で独占できるほどで、快適でした!
そしていよいよ、航空機に搭乗する時間がやってきました。座席はまさかの1A。最前列の特等席を特典航空券利用ながらもゲットできるという偶然に恵まれました。
搭乗直後、早速CAの方々からのご挨拶もうけ、ウェルカムドリンクも注文。優雅な7時間の旅が始まりました。
ラウンジで十分に食事を楽しんだにも関わらず、機内食も十分にエンジョイ。この旅の記録はまた別途まとめていきます。
日本よりはのんびり?それでいいのか?
バンコクに到着したのは深夜0時。鉄道も営業を終了していたので、Grabでバンコク市内のホテルまで向かいました。
ここで気がついたのが、必ずしも皆がマスクをつけているとは限らないということ。日本ではほとんどの方がマスクを着用していたのとは大違いです。むしろマスクをしている方の方が少なかったかもしれません。
だからといって、マスクをつけていると差別的な対応をされてしまうなどのこともなく、無事にタクシーは市内に到着。ビジネスクラスだったこともあり、まったく疲れを感じることなくホテルに到着しました。
逆に、これのせいで夜は眠れず苦労したんですけれどね笑
夜が明け、街中に出てみると常夏の気候が待ち受けていました。氷点下にもなる東京の気候から、真夏の気候へと1日で様変わり。身体が悲鳴を上げているのを感じつつも、早速街を探検しました。
感じたのは、やはりどこに行ってもコロナに対してどこか楽観的であるということ。乗っていたGrabタクシーの運転手と会話したときも、「コロナはタイの暑さにやられて○ぬ」などと平気で言っていました。笑
2020年の夏を経験した私たちであれば、間違いなくそれは間違いだということはわかるのですが、2020年2月の私たちも同じようなことを思っていませんでしたか?当時の私も、夏の暑さにウイルスがやられるという言説に疑いをもちながらも、恥ずかしながら夏になればもう少しなんとかなるのではないか、と思っていました。
しかし、よく考えてみれば2009年に流行した新型インフルエンザも夏に流行していました。冬が夏よりも相対的にウイルスの流行が発生しやすいというのは事実とはいえ、人間は歴史に学ばないものだな、と思うのでした。
世界の見え方は、自分の見方次第
そんなこんなでドバイの砂漠ツアーに参加したりエジプトのピラミッドのライトアップショーをホテルの部屋から眺めたりとなかなか貴重な経験をしていく中で、ついにヨーロッパに突入。覚悟していたものの、ついにある出来事に直面しました。
差別的な言動です。
ここまでの旅でも、もしかしたらそういった言葉を受けていたのかもしれない。タイ語やアラビア語だあったからわからなかっただけかもしれない。しかし、ヨーロッパに入り、私が理解できる英語で悲しい言葉をかけられる機会があったのは事実でした。
思わず、ホテルの部屋に戻ってからインターネットで同じような経験をしている方がいないかを検索しました。多くの経験談がヒットしました。ひどいケースでは、直接肉体的な暴力を受けたという経験談もニュースでは流布していました。
私自身も、とあるアウトレットモールの店員からアジア系の人種に対する差別的な言動を耳にしたり、ローマのやや治安の悪い地域を歩いていたところ日本人を侮蔑しながら付け回してくるような人物に遭遇したりしました。
そのような面を切り取って「◯◯(地域名)はよくない」「差別的」などと口にするのは簡単なことだと思います。ただ、それでは旅行は面白くない。
もちろん、ある地域にそのような残念な一面があることは事実なのだろうと思いますし、実際に侮蔑的な言動や暴力的な行為に出た人物を許すべきではないと思います。しかし、そのように物事の暗い側面だけを見ていてもあまり世の中面白くないな、と感じたのです。
実際、同じ街で観光を助けてくれる方々に何人も出会いました。一緒に観光地を巡ってくれた中国出身・イギリス在住の親子やメトロの切符の両替ができるところがなく困っていた私を見て、1セントたりとも誤魔化さずに両替をしてくれた貴婦人。様々な出会いがあってこその旅です。
その後も様々な方に助けられながら、なんとか世界一周を終え無事に帰国しました。
世界一周してよかったか?
コロナ禍で次々と国際線の欠航が決定していると耳にし、焦って帰国日を早めた結果、3月初旬には日本に帰国していました。
わずか1ヶ月少々の旅行でしたが、日本に帰国した際の安堵感は計り知れないものでした。笑
とはいえ、ついに旅行を終えてしまった、という寂寥感も感じるというのが難しいものですね。こればかりは一度世界一周をしてみないと体験できない感覚なのかもしれません。
というわけで、世界一周はしてみてよかった。これが私の結論です。
特に、学生のうちにできる方は学生のうちにしてみるのがよいかと思いました。理由は前記事冒頭にも書きましたが、やはり時間があるうちに思い切ったことをしてみた方がよいからです。非常にありふれた意見で何もありがたみはないかもしれませんが、実際に多くの社会人がそのようなことを言っているのには理由があると思います。
それは、「学生のうちにやっておいた方がいいよ」と彼らも言われていながらも、実際にはやっていないから。
言い訳して何もやらずにいるのは簡単なのですが、一歩踏み出すことは一見難しいです。ただ、少し勇気を出して行動するか否かで後悔の念を口にしないで済むか否かも大きく変わります。
この記事を書いている2021年2月1日現在、とてもではありませんが海外旅行は困難です。国内旅行についても、不可能ではないものの実質的には難しいでしょう。
しかし、このような時だからこそ、自分の現状を見据えて、あなたが何をしたいのかを考える時間をとることができるはずです。
学生の方、ちゃんと夏休みや春休みを活かしきれていますか?社会人の方、仕事ばかりで贅沢できていないと思っていませんか?主婦・主夫の方、毎日退屈ばかりしていませんか?
現状もし不満があるのであれば、今のうちから行動を起こすエネルギーを溜め込んでおくことが必要だと思います。世界一周を実行した私にあったのは、そのようなエネルギーがあったことだけです。お金は一般的な学生よりもっていない方だったかと思います。学部時代は教科書を買わなくても受講可能な授業ばかり受講していましたし。
今後の記事について
今後は、世界一周を実行するためにとった陸マイラー作戦の紹介や、世界一周や現在の日常生活を通じての体験を記事にまとめていきたいと考えています。
記事リクエストや陸マイラー戦略の相談、陸マイラー活動をするための各種ポイントサイトやクレジットカードの紹介等も承りますので、ぜひお問い合わせをお願いいたします!